【奄美大島発祥料理】祖母のお家で三献(さんごん)食べてみた

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こんにちは

どりーむです

 

みなさんは、三献(さんごん)を食べたことがありますか?

恐らく奄美大島の出身の方や西日本では聞いたり食べたりする文化があるのではないでしょうか?

三献は奄美大島での正月やお祝いの時に食べる儀礼食です
吸い物や刺身などを3つの膳に分けて食べるのが基本だそうです

 

私は神奈川県出身なので三献という言葉すら知りませんでした

私の父が鹿児島県の種子島出身・母は鹿児島県出身で、
私の母方の祖父母が元々、奄美大島出身なのでそこから三献という存在を知りました

今まで三献を知らず一度も食べたことがなかったので、今年の3月に祖父母の家で初の三献を食べてきました!

 

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まず三献の詳しいルーツ

「三献」と調べると、中世以降の酒宴の礼法で、一献・二献・三献と酒肴(しゅこう)の膳を3回に分け、その度に大・中・小の杯で繰り返し、9杯の酒をすすめるもの
としての意味があります

9杯はすごいですね….

現在の三献のルーツとなったのが、室町時代に日本料理の一つの本膳料理として確立しました

赤椀
餅やかまぼこ・魚・エビなどの海のものが中心のお吸い物

刺身
白身魚が一般的ですがタコが出る家庭も多いそうです

黒椀
鶏肉もしくは豚肉(山のもの)が中心のお吸い物

各膳の間に焼酎の杯を回して飲むのが一連の儀式の流れだそうです

実際に三献を食べてみました

実食
  • 一の膳
    赤椀(海のもの)

    美味しすぎました
    この味は祖母しか出せない味だ(;’∀’)

  • 二の膳
    刺身

    写真を撮り忘れました、ごめんなさい(>_<)

    私が祖父母に行ったときは家にあった、まぐろを食べました
    白身魚が一般的だそうですが、祖母が言うには家にあるもの何でも良いんだよと言っていたので、今回はまぐろでした(‘_’)

  • 三の膳
    黒椀(山のもの)

    お吸い物で豚肉が入っていることにビックリ!

    豚肉が柔らかくジューシーで美味しかった(*´ω`)


私はお正月に普段、鶏ガラと椎茸ベースの出汁にエビや鶏肉など海のものから山のものが一緒に入って一つのお雑煮として食べていたので、3回に分けて食べることが新鮮でした

祖母いわく、三献は奄美のしきたりでおせちではなくお吸い物中心の祝い料理だったようです

西郷隆盛が奄美大島で愛加那(2番目の妻)と結婚する際、祝言として三献が振る舞われたそうです

海のものと山のものをありがたく頂き、二の膳の時のお刺身が出るときに、正月では父親が挨拶をしたり子どもに励ましの言葉をかけて、最後の黒椀で〆るというのが奄美のしきたりだったようです

近所の人や親戚の人が集まる時には、女の人が炊事場でずっと料理をしてお吸い物を振る舞うことが多く、また昔は元旦の朝は、この三献を食べ終わるまでは誰も外に出てはいけない、また朝風呂に入り正装をして家長が進行を取り仕切ったとも言われています

昔は今の時代とは違い、家同士のつながりが濃く、九州の方では男尊女卑の文化もあったので、大変な時代だっただろうなと思いました

奄美大島には鶏肉や椎茸や薬味が乗った鶏ガラ出汁ベースの鶏飯(けいはん)も有名で多くの方に支持されています

私は鶏飯のルーツを知らず、ずっと鹿児島本土発祥だと思っていたので、奄美大島の料理だと知った時は驚きました

ちなみにうちの家の親子丼は醤油がベースではなく椎茸の出汁を使っているので、鶏飯に近いのかなと感じました

自分の家で食べている料理のルーツを探ったり、知らなかった料理を改めて深く調べたりすることで、当時の人々の思いや、なぜこの料理が作られたのかを知ることができ、もっと楽しく美味しく頂けますね

みなさんもぜひ自分が食べているものや田舎に行ったときに関してもっと注目してみると面白いかもしれません

そして鹿児島や奄美大島に行かれた時は是非、三献や鶏飯を食べてみてください!

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