こんにちは
どりーむです
今回は認知症を発症した父とその家族の物語が描かれている『長いお別れ』という作品をシェアしたいなと思います
先日厚生労働省から2020年の出生数が過去最少になったことが発表されました
【厚労省発表】2020年の出生数、過去最少更新へ 速報値87万人https://t.co/1BCIIekECX
出生数…87万2683人(対前年比2万5917人減)
死亡数…138万4544人(同9373人減)11年ぶりに減少
婚姻件数…53万7583組(同7万8069組減)— ライブドアニュース (@livedoornews) February 22, 2021
日本では現在、少子高齢化が深刻な問題となっています
少子高齢化が進むことで経済規模が縮小したり、年金や社会保障制度の崩壊など様々な問題点が出てきます
また介護の問題も深刻化し、老老介護や在宅介護が年々上昇傾向だと言われています
最近ではコロナウイルスの影響で気軽に移動ができなくなり、地方での介護問題も大きな問題になっていると思います
日本は少子高齢化の影響で今後介護の問題と上手く付き合っていかなければいけないそんな状況だからこそ、今回は『長いお別れ』という作品をシェアしたいなと思います
『長いお別れ』は中島京子さん原作で、2019年に『湯を沸かすほどの熱い愛』などを描いた中野量太監督によって映画化されました
アルツハイマー型認知症と診断された父と、その家族との10年間の物語が描かれており、非常にリアルな部分もあったので、タイムリーな内容でした
原作と映画の両方を見たので、その違いについても比較していきたいと思います
あらすじ
校長先生だった東昇平は10年前にアルツハイマー型認知症と診断された
彼の病状は日に日に進行し、家族の名前も分からなくなり、突然の徘徊や、入れ歯を次々と失くすなど予測不能なアクシデントを繰り返しながら徐々に記憶が失われていく
そんなアルツハイマー型認知症の父と妻・娘が過ごしたお別れまでの10年の在宅介護の日々が温かく描かれている
感想
介護や看護など、人を介抱しお世話をすることはどれだけ大変か改めて実感しました
子供の成長の為に支援する保育とは違い、介護は患者の体が徐々に衰えていき、病気が進行していきます
それに加えて、認知症は記憶能力が低下していったり、幼児退行になってしまったりと今までできていたことができなくなっていきます
日々変わっていく姿に周りは気持ちが追い付いていかなくて困惑し、時には怒りを感じたりと、認知症の方と付き合っていくのは簡単なことではないなと改めて思いました
そんな認知症の方と向き合っていく日常を描いた原作「長いお別れ」では、リアルだけどあまり重い描かれ方ではありませんでした
映画と小説の違い
ただ、私は原作から読んで映画を観たのですが、映画で描かれているのは奇麗な部分が多く、介護のシーンが少なかった印象です
その分、内容が薄く感じ、演出が過剰だなと感じました
実際はもっと過酷なんじゃないの?と思う部分がカットされていて、
映画として仕上げるためにあまり内容を重くならないようにしたのかもしれませんが、現実感がなく、観客に響かないのではないかと思いました
家族の絆や愛についてだけ描かれていても、陳腐な印象にになってしまって、正直映画を観た時は好きな監督の作品だったというだけあって、ショックでした
なので、もし『長いお別れ』を見る場合は、原作を読むことをオススメします
または映画を観てから原作を読んだ方が、後のショックが少ないかもしれません(;^ω^)
そして私が映画の内容にショックを受けた理由に祖父母の影響もあるのかなと思います
私の祖父母は数年前から痴呆の症状が出始め、徐々に悪化している状況なので、映画以上に現実は上手くいかなかったり、リアルな姿を見ることで映画の世界にハマることができなかったのかもしれません
祖父母の話
私の祖父は離島に暮らしているのですが、数年前から痴呆がではじめ、最近では祖母まで痴呆の症状がではじめました
離れて暮らしているため、今は電話でしか連絡手段が無いのですが、毎回電話する度にお金や物が無くなったと言います
しばらくすると物は出てくるのですが、紛失する頻度が日に日に増えています
また、言っていることが毎回違ったり矛盾だらけで、情緒が不安定な時もあります
ただ、コロナウイルスの影響で気軽に会えず、直接会話することが困難で電話だけだと理解することに時間がかかります
祖母は車の免許も返納して、行動する範囲が少なくなったため、今まで祖父の物忘れがひどかったのが、祖母も同じレベルで物忘れが多くなりました
痴呆の症状が進行していったのは、人と交流する機会が少なくなった原因もあるかもしれません
認知症は人格が変わるわけではない
このように祖父母が知らない間に変化していくことに、戸惑だったり正直怖い気持ちもあります
ただ『長いお別れ』でこんな一節がありました
この人が何かを忘れてしまったからといって、この人以外の何者かに変わってしまったわけではない
私はどこかで認知症を特別視していたのかなと思いました
祖父母の物忘れが徐々に加速していくと同時に、人格まで変わってしまったのではないか?と理解するのに時間がかかり、恐怖感もありました
しかし日常生活でも人を1人理解すること自体難しいし、受け入れるのに時間がかかると思います
『長いお別れ』では、たとえ家族の名前や言葉や記憶を失くしたとしても、自分の感情の表現の仕方が分からなくなってしまっただけで人間の本質は失われていないというメッセージを伝えたいのかなと思いました
理解することは現実なかなか難しいけど、少しでも忘れないように意識することが今後の少子高齢社会で大事になってくるのかなと思いました
まとめ
冒頭でお伝えしたように、日本は少子高齢化が深刻な問題となり、人口が減少傾向だと言われています
今自分にできることは
認知症患者への理解
介護や医療に頼らない為に、普段から健康意識を持つ
『長いお別れ』では今後の高齢社会とどう向き合っていくか、全て他人事ではないということなどいろいろ考えさせられる内容でもありました
映画や本などで考える機会が増えることは貴重だなと改めて思いました
今後も映画についてシェアしていければ嬉しいです(*´ω`)
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