【手話日記②】 手話学習で感じるカルチャーショック/珍エピソード

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こんにちは

どりーむです

手話を習い始めて約5か月が経ち、9月からは後期のクラスがスタートしました

前期では主に自己紹介や地名など簡単な単語を学ぶことが多かったのですが、後期からは図形など細かい手の動きと一緒に顔の表情も少しずつ加えながら、手話の文法を学んでいきます

前回の記事でも紹介したように、私が学んでいる日本手話は、手の動きだけではなく文法のひとつである顔の表情やうなずきなども重要になってきます

ですが、手話を習い始めた当初の私は、

どりーむ
どりーむ

手話は手の動きだけが重要だからとにかく単語を覚えよう!

と思い、顔の表情やうなずきなどは細かく気にしていませんでした

むしろ、感情を顔で表現することが当初は少し恥ずかしい気持ちでした

ただ手話を学んでいくうちに、表情は単なるおまけではなく、日本手話の文法のひとつだということを学び、顔の表情や眉の上げ下げなど、手の動き以外のところも徐々に意識するようになりました

手話を学んでいると、普段の会話でいかに無表情で話しているかが分かり、感情表現の違いを実感しました

今回の記事では、手話を学んでいく過程で感じることや衝撃を受けたことや講座でのおもしろ珍エピソードをご紹介したいと思います!

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手話を学んでいて文化の違いに驚いたこと

手話は視覚言語であり、普段の会話で使う音声言語とは違った見方や捉え方があることを学び、様々なカルチャーショックを受けました

その中でも特に、前回の講座で人の容姿(髪型や顔の形・体型など)について表す手話を学んだのですが、その際に講座が始まる前、講師の方からこのように言われました

今回の講座は容姿について(髪型や顔のパーツ・体型などを)学んでいきますが、私が表す表現に対して、決して悪い意味だと捉えないでください!

ろう者の文化では、容姿について自分が見たそのままの特徴をダイレクトに相手に伝えます

たまに誤解されてしまうことがあるのですが、ろう者の方から自分のコンプレックスであること(例えば体格が大きい・一重や二重・鼻の形など)をダイレクトに言われてショックを受けたということを聴者の方から聞きました。

それは決して傷つけるつもりではなく、手話は視覚言語であることから、特徴をハッキリ伝えないと相手に伝わらないため、ろう者の文化では当たり前のことだということを頭に入れておいてください

と説明があった上で、講座が始まりました

たしかに普段の会話では、容姿に関連した話はタブーであることが多く、ダイレクトに相手に伝えることはなかなかありません

また容姿以外のことでも、以前NHK「みんなの手話」でろう者の文化では断ることは失礼ではなく、YES/NOをハッキリ相手に伝えることが大切だということをご紹介してました

その文化を知った時、結論を先に述べる英語の考え方と似ているなと思いました

反対に、日本では本音と建て前があり「調和」を保つ文化であり、数多くの敬語が存在する日本語の考え方と真逆で、新鮮に感じました

どりーむ
どりーむ

誤解を生まないためにもそれぞれの文化をを知ることは言語を学ぶ上でとても重要だと思った!

また、ろう者の方に電車の情報を伝える時、山手線や南武線などの○○線と路線の名前を伝えるよりも、電車の色を表現するとろう者の方が理解しやすいことを学びました

電車のキャラクターのイラスト(ピンク)電車のキャラクターのイラスト(黄色)

講座の時に、普段自分が乗っている電車の色を聞かれ咄嗟に答えることができず、日常で見ている視点が違うことに驚きました

最近は、普段自分が乗ってる電車の色などを見るようにしたり、形や色を細かく見るなど今までとは違う視点を意識するようになりました

どりーむ
どりーむ

講座でろう者の方との文化や感じ方の違いを知ることができるのは、すごく貴重だな~

珍エピソード① 趣味は石を作ること⁉

ここからは前回の記事でも共有した、手話講座でのおもしろ珍エピソードをご紹介したいと思います!

私が通っている手話講座では、ほとんどの方が手話初心者なので、毎回単語の間違いや先生の手話を誤って解釈してヘンテコな会話になることが多くあります

今回の珍エピソードは講座内で趣味について手話で紹介している時でした

生徒Iさんが

私の趣味はDIYです

と手話で伝えたところ

普段は何を作るの?

と先生がIさんに質問をしました

Iさんは自分が伝えたい単語の手話が分からないようで、指文字でこう答えました

いしをつくります

彫刻家のイラスト

先生や周りもIさんが石を作ることにびっくりして、

え⁉趣味のDIYでを作るの⁉

と先生が聞きました

Iさんはこの時、本来イスと伝えたかったはずが、

”し””す”の指文字を間違えてしまい、と答えてしまったのに気が付かず、何度も石と繰り返しました

(左:し 右:す)

指文字『し』指文字『す』

Iさんは後から自分が間違えたことに気が付いたのですが、間違いに気が付いたときは自分の間違いに笑って、

さすがに石は作れない∼∼

と必死に弁解していました

このように手話の単語が分からないので、代わりに指文字で伝えようと思うのですが、指文字も間違えてしまったりすることがあるので、口の動きなども取り入れながら伝えるようにしています

どりーむ
どりーむ

指文字は特に”し”と”す”は似てるからよく間違えるんだよな~

手話初心者にとって指文字を覚えるのは難しく、特に似たような形だと自分が間違えていることにも気が付かず、勘違いしたまま相手に伝えてしまいうことがよくあるので、練習が必要だなと改めて思いました

どりーむ
どりーむ

徐々に指文字を表現することに慣れてきたけど、講師の方の指文字を読み取るのが難しいから、とにかく慣れが必要だ

珍エピソード② 先生に血圧を聞いてしまう

2つ目の珍エピソードは、疑問文の手話表現を学んでいる時でした

たいていの授業では、先生から質問されることが多いのですが、その日は手話での疑問文に慣れるためにも生徒の方から先生に手話で質問することになりました

どこの国に行ったことがある?
 
誕生日はいつ?

 

手話をしている様子

それぞれが簡単な単語を使いながら基本的な質問をしている中、

Tさんが突然

先生の血圧はいくつですか?

と血圧の数値を聞きはじめました

先生はもちろん、周りの生徒も

なんで突然血圧!?

びっくりしている女性

と話題が急に血圧になったので、驚いて先生も

なんで僕の血圧知りたいの(笑)

と笑っていましたが、実はTさんは本来、先生の血圧の数値を聞きたかったわけではなく、

先生の血液型を聞こうと思ったらしく、後から必死に訂正してました

血圧 ×血液型のキャラクター

このように指文字の間違いだけでなく、手話表現が似たようなニュアンスは間違って相手に伝わってしまい、聞きたかったことと全く違ったことを聞いてしまったりすることがよくあるので、

先生から自分が質問したつもりの内容と違った答えが返ってくると、

どりーむ
どりーむ

あれ?私は手話でなんの質問をしてしまったんだろう…

と本来伝えたかったことがうまく伝わらないこともあったりするのですが、ミスしながらも繰り返し伝えることで、少しずつ相手に伝わることができ、また必死に伝えようとすることで、先生も真摯に答えてくれるので、どれだけ伝わるのに時間がかかっても相手に伝えることができた時は、すごく嬉しい気持ちになります

なので、たとえ笑えるような恥ずかしいミスをしても、伝えようとする姿勢が大切なのかなと思いながら毎回の講座で練習しています

受講後は毎回復習

毎回の講座で新しいことをたくさん吸収するので、毎回講座が終わった後は頭がパンクしそうなのですが、

私が通っている手話講座では、授業中は声を出してはいけないので、講座で分からなかったところや授業の振り返りをクラスが終わった帰り道でお互い復習します

復習する度に、周りの方と自分が解釈した内容が一致していなかったりすることがあり、

先生は○○について質問してたんだ!
 
え⁉この手話って○○の意味だったんだ⁉

などなど、、

講座中に理解できなかったことが次々出てきて、後から話の内容を理解することも多々あります

復習していると、それぞれ違った解釈をしていたりして面白いのですが、お互い分からないことや、それぞれ講座について感じたことを共有できることはすごく良い勉強となっています

また、クラスの年齢層も違い、違う視点から新しいことを一緒に学べる環境はとても貴重だなと思います

手話講師の先生も優しくユーモアがあり、一つずつ丁寧に手話やろう者の文化を教えてくれます

また、先生は自分の過去の事についても紹介してくれて、やんちゃだった学生時代の話や海外に留学していた経験もあり、海外でのエピソード・何度か事故に遭っていることなど、数多くの経験をされていて、先生のエピソードを聞くたびに、先生のパワフルな生き方にとても刺激されます

異なる言語を通して、それぞれの価値観を共有することは、自分の世界観を広げるきっかけになり、貴重な体験だなと改めて思いました

今後も手話日記で自分が感じたことや、文化の違いについて共有できればいいなと思います

また、自分の復習にもなるように授業での珍エピソード含め、アップデートしていきたいと思います

最後まで読んでいただきありがとうございます

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